ヘルマンリクガメの飼育方法!価格・ケージ・寿命・温度・冬眠・ライトなど。

この記事ではヘルマンリクガメについて解説します。

さて、日本でカメといえば水の中を泳ぎ回るイメージが非常に強いですよね。私もカメ飼ってますけど水槽の中を一生懸命泳ぎ回る姿は何ともかわいらしいです。

ただ、水棲カメよりも陸棲カメのほうが魅力的に思う人も多いのではないかと思います。昔はリクガメは今みたいにメジャーではありませんでしたが20年ぐらい前…

僕が小学生のころにたまたま友達に連れていかれた、その友達の友達の家で初めてリクガメをみたときは衝撃的でしたよね。

小学生でクサガメ3匹飼ってたんでカメがどういうものかよーくわかっていたつもりだったんですけど、「水の中に入らないカメがいるんだな。」「すげーな。」「テレビでは見たことあるけど飼えるんだ。」とビックリしたことがありました。

そんなリクガメも今では普通に飼育できますからね。水替えをする必要がないという点、濾過機のメンテナンスをする必要がないという点では飼育も楽なのかもしれません。この辺は人それぞれどう思うか違うと思いますが…

ということで、本日はヘルマンリクガメの生態や飼育方法についてお話ししたいと思います。それでは行きましょう!

ヘルマンリクガメとは?

ヘルマンリクガメ(学名:Eurotestudo hermanni)は、リクガメ科ヘルマンリクガメ属に分類されるカメです。ヘルマンリクガメ属のカメはこのカメしかいません。

生息地

ヒガシヘルマンリクガメ

アルバニア、イタリア(北西部を除く)、ギリシャ西部、クロアチア、スロベニア東部、セルビア、トルコ西部、ブルガリア、マケドニア共和国、ルーマニアに生息します。

ダルマティアヘルマンリクガメ

クロアチア南部、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部、モンテネグロに生息します。

ニシヘルマンリクガメ

イタリア、スペイン東部、フランス南部に生息します。

ヘルマンリクガメは3種類いますが、すべてヨーロッパに生息しているのがわかりますね。

形態

最大甲長は35㎝、ドーム型に盛り上がった背甲は特徴的です。オスの尾っぽの先には鉤状の鱗があります。

ヒガシヘルマンリクガメ

ヘルマンリクガメの中でも最大亜種のカメです。一部個体は大型になりますが他は平均甲長に収まります。背甲は多少広く、色合いは褐色がベースで暗色斑の模様がありますがメリハリがありません。鼠蹊甲板があります。腹甲板の暗色斑は甲板ごとに分かれてつながりはない。もしくは一部のみ繋がっています。

ダルマティアヘルマンリクガメ

最大甲長が17.4㎝とヘルマンリクガメの中では最小の種類になります。鼠蹊甲板がなく、頭部の斑紋は明色をしています。

ニシヘルマンリクガメ

最大甲長が19㎝程度。ヘルマンリクガメの中では普通程度の大きさをしています。背中の甲羅は広く明るい色をしております。甲羅のベースの色と暗色斑の差は明確です。鼠蹊甲板があります。腹甲の暗色斑が繋がり太いラインを形成します。ダルマティアヘルマンリクガメは頭部の斑紋は明色をしています。

生態

地中海の中でも乾燥している地域を好みます。標高1500m以下の常緑広葉樹林に生息しています。しかし、その近くの草原や落葉広葉樹林、灌木林など人間が開発した農耕地帯にも見受けられます。

夏場は、薄明薄暮性で夕方や明け方に活動します。冬になると冬眠を行いますが、地中海でも気温の温かい地域であれば日中に活動することもあります。例えば、シチリア島であれば冬でも比較的暖かい島なので冬眠をしないケースもあります。

食性は水棲の亀と異なり、植物性が強い雑食です。草、葉、果実、昆虫、陸貝など。

春や秋に交配を行います。オスはメスの頭、首、肢などに噛みつきます。尾っぽの先端にある鉤状の鱗でメスの尾っぽや総排泄口周辺を刺激します。メスの甲羅の上に乗り前肢でメスの甲羅を叩くなどして誘います。

1度に2~12個程度の卵を産みます。それが、90~120日で孵化します。事例としては、26℃で83日、29~34℃で56~58日で生まれています。また、ヒガシヘルマンリクガメは染色体がなく、生まれたときの気温で性別が決まる環境依存性決定の種類です。

ちなみに、31~32℃で雄雌が生まれますが、それより低い温度(25~30℃)になるとオス、高い温度(33~34℃)になるとメスになります。

ヘルマンリクガメの飼育環境について

販売価格

購入先はお近くのペットショップや爬虫類ショップを除いてみると良いと思います。爬虫類ショップなら比較的珍しくない亀なので簡単に購入することはできると思いますよ。価格は15000円~30000円ぐらいで購入できます。

参考例として、埼玉県入間市のかめぢからさんではヒガシヘルマンリクガメが19900円で販売されています。

ケージ

まず、ヘルマンリクガメを飼育するうえで必要なケージサイズはダルマティアヘルマンリクガメ、ニシヘルマンリクガメの場合は60㎝もあれば十分かと思います。ヒガシヘルマンリクガメも最大で30cmオーバーですがほとんどのケースは20cm程度で収まることが多いですので、60㎝あればよいかと思います。

そして、ケージの考えは色々です。

水槽で充分という方であれば5000円程度で抑えることができます。一方で、しっかりと爬虫類用のケージにしたいなら10000円程度はかかります。ケージのメリットは網がしっかりとついていて、暖突、紫外線灯、保温球などはつけやすいです。

水槽になると、観賞魚用に作られているため安く済ませられるんですが、ふたを別に購入したり、暖突、紫外線灯、保温球をつけるために多少工夫も必要になってくると思います。

もっと、簡単に格安にするなら衣装ケースで飼育することも可能です。

床材

陸の上で生活する亀なので、水棲の亀と異なりベアタンクのようにはいきません。ウォールナッツサンドやココナッツサンドなどを敷きます。リクガメ用の床材としてこういったものが販売されていますが、リクガメは床材も食べたりしますのでこういったものをおすすめします。

あとは、必要であれば食べられるような植物や野菜などを植えてあげるのも良いですね。インテリアとしても良いですし、植物を植えてあげることでリクガメの排せつ物を分解してくれますので衛生的にも良かったりします。

水棲の亀ほど水は必要ありませんが、タッパーに水を入れておくとか、水飲み場を作ってあげましょう。タッパーの水は毎日換えるべきですが、テラリウムなどでポンプを使用しているなら毎日換える必要もないでしょう。

湿度

定期的にケージに霧吹きをかけて湿度を高めましょう。湿度がなかなか上がらないならミズゴケを育てる環境も作ってあげたり、加湿器を近くにおいてあげるなど工夫を凝らしましょう。ただ、ヘルマンリクガメはやや乾燥に強いので、湿度は50~60%にすれば大丈夫です。

温度

リクガメを飼育するならパネルヒーター、保温球、紫外線灯、バスキングスポットで温度を一定にキープします。昼間は30~32℃程度。夜間は1℃低くします。ハンキングスポット下は35~37℃程度、全体を28~32℃程度に調整しましょう。温度調整がうまくい行ってから個体を購入することをおすすめします。

温浴

汚れが付着したら、洗面器などに40℃程度のお湯を入れます。注意点としてはリクガメがおぼれない程度の水位にします。これは体を清潔に保つことができるのでおすすめです。リクガメの甲羅の汚れを見ながら3日に1回程度お風呂にいれます。10分程度泳がせてあげれば十分です。

また、排便、水分補給、食欲増進の効果があるのでおすすめです。ただ、無理にこれをやるとストレスになるのでリクガメの状態をチェックしながらやると良いでしょう。

野菜、果物を中心にたまに虫などを与えると良いです。野菜や果物を与えるときの注意点としては一般のスーパーに売っている野菜は大体が農薬や化学肥料を使っているので必ず無農薬野菜専門店で購入しましょう。近くになければネットで購入すればよいです。価格は少し高くはなりますが人間が食べるよりも量が少ないのでそこまで値段は高くならないと思います。

野菜、果物は人間動物問わず体に良いので、できれば積極的に与えたいですね。いろいろな野菜、果物をバランスよく与え、カルシウム剤などのサプリメント、水を添加させることで水分補給栄養補給にもなります。

また、人間と同じで寝る直前に食事をとるのはあまり良いことではないので、バスキングライト消灯の1~3時間前には食事を終わらせます。餌の頻度は比較的多くても良いです。

毎日1回~2回程度。餌のメニューは色々ですが人間が食べるサラダの量を与えればよいかなと思います。なので、お椀に一山のサラダですね。

寿命

約30~50年です。カメは基本的に長生きですが、リクガメはその中でも草食中心の生活なので水棲よりも長生きする気がしますね。実際、リクガメでは100年以上生きるものも珍しくはないらしいです。

冬眠

冬眠はあまりおすすめしません。確かに自然界のリクガメなら気温が下がれば活動停止を行い冬眠に入ります。しかし、失敗すると死亡リスクが上がるので基本的には保温球、ハンキングライト、パネルヒーターを使用して温度を一定に保ち冬眠させないほうが良いと思います。