オタマジャクシといえばどんなものを連想されますか?黒くて頭が大きくて、しっぽをひらひら動かして泳いでいる。そんな感じではありませんか?いろいろなオタマジャクシがいますが、アマガエルのオタマジャクシというのはほかのカエルのオタマジャクシと比較すると小さいものです。
アマガエルの成体は、5~6月の田植えが始まったころに繁殖を行います。このころ、オスの鳴嚢は茶色に変化しますから見分けがつきやすくなるのです。オスの鳴き声に引き付けられたメスを見つけると、オスは後ろから抱きついて交配を行います。
交配は水面を泳ぎながら行います。産卵、放精は逆立ちしながら行います。細い寒天質の受精卵が稲などに絡みつきます。アマガエルの卵から孵化は非常に早いです。水温によって左右されますが、2~3日もすれば外鰓を持つ幼生が誕生します。それが次第にオタマジャクシの形となります。
水田にはトノサマガエルなどほかのオタマジャクシもいます。一緒になって泳ぐことも珍しくはありません。アマガエルのオタマジャクシは若干褐色をしています。それに対してヒキガエルは全身真っ黒。トノサマガエルのオタマジャクシはアマガエルのオタマジャクシよりも大きい、さらに大きなのはウシガエルのオタマジャクシ。
というように、それぞれのカエルのオタマジャクシには特徴がありますので見分けるのはそこまで難しくはありません。動物の死骸や苔類を食べて成長していきます。最長5㎝程度になります。カエルに変態するのも早く、1か月程度で成長します。
今日は、そんなアマガエルのオタマジャクシの飼育方法について書いてみましたのでよかったらご覧ください。
アマガエルのオタマジャクシの飼い方について。

採集方法
採集方法は非常にカンタンです。アマガエルの繁殖期である田植えの季節になったら水田へ行ってみましょう。
するとオタマジャクシが泳いでいます。もちろん、トノサマガエルのオタマジャクシの場合もありますが、大半はアマガエルのオタマジャクシですので大きさで判断すると良いかと思います。
大きさは3~5㎝程度です。ウシガエルのオタマジャクシは10㎝とかですので判断はつきやすいと思います。
見つけたら、網で救えば簡単に捕まえられます。そんなにスピードがあるわけではないので。
水槽立ち上げ
オタマジャクシを飼育する場合はアクアリウムかベアタンクになりますので、プラケースか水槽が必要になります。アマガエルのオタマジャクシの体長はそこまで大きくなりません。大きくても5㎝程度ですので大きな水槽は必要ありません。
アクアリウムなら水槽に川砂を敷き水を入れます。カルキ抜き、バクテリア剤で水質を整えましょう。ろ過機にセラミックなどのろ材を入れて1か月程度回します。そしたら、バクテリア試験薬で確認しましょう。アンモニアや亜硝酸塩が確認出来たら20%程度水換えを行います。
水質が整ったら、石や水草などを入れて隠れ家も作ってあげましょう。
水合わせ
水槽が立ち上がったら、採取してきたオタマジャクシの水合わせを行います。水合わせは魚の飼育で行うのですが、採取場所でプラケースやバケツなどに水を入れると思うのですが、プラケースにオタマジャクシが泳げる程度の水まで量を調整します。
次に、水槽からホースを通し、分岐機を使い水量を調整します。点滴のような水量になったらプラケースに2時間ぐらいかけて入れていきます。すると、温度と水が合うのでオタマジャクシに負担をかけずに水槽に投入することができます。
餌
アマガエルのオタマジャクシは魚に与える人工飼料や鰹節などを与えていけばよいと思います。また、すぐにえさに食いつくものではありませんので餌付けを行うために、数日から1週間程度何も与えないでみてください。それから、人工飼料を与えるとすぐに食いつくようになります。
オタマジャクシがカエルに育つのはすぐなのでそこまでたくさん水換えをすることはないと思いますが、1か月に1回半分程度の水を換えてあげましょう。掃除はフォースを使って底にたまったフンを吸い取る程度で大丈夫です。
余談
飼育器具にそこまでお金をかけたくないという場合は、プラケースでエアポンプだけで良いと思います。水に関してはろ過機を使用しないので定期的な水替えが必要になります。水に関しては捕まえた場所の水を使用するなど川の水を使用するとかでも大丈夫です。ただ、リスクとしては農薬や油などが流れている可能性があるのでその辺だけは頭の中に入れておきましょう。