パンケーキリクガメの飼育方法!販売・価格・寿命など飼い方について。

本日はパンケーキリクガメの飼育方法についてです。

今までいろいろなカメを紹介してきました。水棲の亀であればクサガメ、イシガメ、ニオイガメなんてのは人気の種類で有名どころです。結構飼っている人も多いのではないでしょうか?

リクガメに関して言えば、ヘルマンリクガメ、ギリシャリクガメ、ロシアリクガメ、インドホシガメを紹介してきました。

写真をみていただければわかりますが、いずれも全く珍しくはなく普通のカメですよね。形状も普通のカメの甲羅をしています。もちろん、中にはマタマタなど特徴的なカメもいますけど。

パンケーキリクガメはリクガメの中でかなり特徴的な形状をしているかと思います。普通の亀のように甲羅が盛り上がっておらず、扁平でまるでパンのような形?をしています。

そんなに大きくなるリクガメでもなく最大でも甲長17.8㎝と非常にコンパクトなサイズです。小さなリクガメを飼育してみたいというのであればパンケーキリクガメも飼いやすいので良いのではないかなと思います。

さて、そんなわけで、本日はパンケーキリクガメの飼育方法についてお話ししていきたいと思います。それでは行きましょう!

パンケーキリクガメとは?

パンケーキガメ(Malacochersus tornieri)は、爬虫綱カメ目リクガメ科パンケーキガメ属に分類されるカメです。パンケーキガメ属は本種のみになります。

生息地

ケニア南部、ザンビア北東部、タンザニア北部に生息します。

形態

最大甲長17.8㎝

オスメスの体格に差はありません。背甲は非常に平べったいです。ほかにいる多くのカメであれば幼体の段階は甲骨板に隙間がありますが成長するにつれてそれがなくなります。

ところが、パンケーキリクガメの場合は隙間があり、尚且つ甲板が薄いため弾力性があります。ちなみに、Malacochersusは柔らかい陸の亀という意味です。和名では薄く弾力がある。これがパンケーキリクガメの由来です。

この平べったく弾力のある甲羅は岩石の多い狭いところでも潜り込めるように適応したと考えられています。項甲板は少し大きく、縁甲板は左右に12~13枚程度あります。

背中の甲羅の色は黄色~黄褐色をしています。

孵化したばかりだと甲板は暗褐色をしています。また、甲板に放射状に黒い斑紋が走る個体もいます。大型の腹甲、若干突き出た喉甲板があります。そして、喉甲板左右に若干亀裂が入っている個体もいます。

黄色褐色の腹甲、暗色斑は甲板ごとに入っています。また、その周辺には斑紋が放射状に走ります。この腹甲の斑紋は年齢とともに消える個体もいます。

大型の頭部が特徴的、頑丈な四肢、指趾には爪が発達しています。ちなみに、頭部や四肢は黄褐色をしています。

卵は直径3.7~5.0㎝、短径2.2~3.9㎝程度。後部の縁甲板が弱くノコギリのように尖っている幼体もいます。

甲高が高く、背甲が幅広いメス。腹甲が若干凹み、尾っぽの基部が太く長く総排口が尾の先端寄りにるオス。

生態

標高約1,800メートル以下の丘陵や低山地にあるサバンナや乾燥した藪地、低木林に生息します。有刺低木や藪、岩のある乾燥した環境を好みます。カメには多い薄明薄暮性で、明け方や夕方に活動します。

薄い甲羅を使い岩の割れ目を隠れ家としてその周辺に出現することが多いです。同種同士では敵対意識は低く、ほかの個体と同じ巣穴に同居することも珍しくは有りません。

乾季になると休眠を行います。危険を察知したらすぐに巣穴に逃げ込みます。巣穴に入ると腹甲を膨らませて隠れ家で四肢を使って天敵に引っ張りだされないように対策を行います。また横の割れ目だけではなく垂直の割れ目も行き来することができます。

植生は植物性で草や多肉植物を食べます。

乾季以外であれば交配は行いますが、基本的には1~2月が多いです。オスはメスを追いかけたり噛みついたりひっくり返すなどして誘います。7~8月に隠れ家周辺に穴を掘り卵を産む場合もあります。1回に1~2個程度の卵を産みます。野生では12~1月ごろに卵が孵化します。

パンケーキリクガメの飼育方法

販売価格

パンケーキリクガメはお近くの爬虫類ショップやペットショップへ行けば比較的簡単に購入できるのではないでしょうか?私もゴールデンウィークに新潟へ帰省した際に大型ホームセンターへ行ったらパンケーキリクガメが販売されていました。価格はピンからキリです。

例えば、傷があるとか爪が飛んでいるとかであれば1万円もしません。普通の状態の個体であれば1万円程度。良い個体でも2万円もしない程度で手に入ると思います。

ただ、ペットを購入する際に全般的に言えることですが、できるだけ安いものを購入するのはリスクだったりします。例えば寄生虫で弱っているとか…しっかりと除去されているものや元気な個体になると少し高くなるのは当然です。

すぐ死んでしまう個体というのは大概がこういうモノなので長期飼育したいなら初めから良いものを購入することをおすすめします。

ケージ

パンケーキリクガメはリクガメの中でも小型の部類になりますので大きなケージは必要ありません。60㎝程度のものを用意できれば良いかと思います。衣装ケースならば1000円程度で買えますし、60㎝水槽も今は安いので5000円もしません。

ケージになると利便性が高くなりますから価格も1~2万円程度します。この辺はご自分のお財布と相談しながら考えればよいと思います。

そして、気になるのは脱走です。パンケーキリクガメに関してはサイズが小さいのでよほど高さが低いケージでない限りは脱走できないと思います。ただ、念のため衣装ケースや水槽の場合になりますが脱走できないように金網を設置するのも良いと思います。

床材

床材や飼育環境はとても重要になります。それこそパンケーキリクガメの生息地はアフリカですからそれと似た環境を作るのが理想的です。もちろん、掃除を簡単にしたいという理由から人工芝を使うというのも否定はしません。

しかし、それならば、爬虫類用のサンドを使用すればよいと思います。砂を10㎝程度に分厚く敷きます。3~5㎝程度で良いので砂を洗います。そうすれば捨てなくても良いので節約できますね。

これが、洗えないような腐葉土、ココナッツマット、パームチップになると購入して交換しないといけませんので経済的には多少負担。また捨てるのが面倒という人もいるでしょう。

これらを使用するメリットはリクガメが床材を食べることができるというところ。でも、サンドでも良いんでは?と思います。実際サンドで飼育している人も多いですからね。

あとは、パンケーキリクガメは岩の隙間を好むのでいくつか石を組んでぎりぎり入れるぐらいの狭い隙間を作ってあげると落ち着きます。輝板石なんかおすすめです。

水飲み場

皿やタッパーなどに水を入れて水飲み場を作っておきましょう。

温度

パンケーキリクガメは暖かいところに生息しますので、温度は高めに設定します。25~30℃の間にしましょう。注意点としては25℃を下回らないことです。

一定以上に温度を保つために、パネルヒーター、保温球、暖突、バスキングライト、紫外線灯を使用します。

パネルヒーター半分をケージの下に敷き、暖かいところと冷たいところを作ります。そのうえで、上から保温球もしくは暖突を使用して放熱を行い全体を温めます。

これで大体はうまくいくとは思いますが少し冷たいかなと思うならバスキングライトでバスキングスポットを作ります。(スポット下35℃程度)そうすればケージ内の温度はかなり上げられるかと思います。

紫外線灯に関して言えば、獣医さんも推奨している人がいますから使用するのはありだと思います。ただ、紫外線灯の力では日光浴の代わりになるほど効果はないという説もあります。

湿度

パンケーキリクガメが快適に過ごすためには50~60℃程度の湿度が必要だといわれています。これは爬虫類用の湿度計を設置して様子をみることです。

高すぎてもダメ。低過ぎてもダメ。というのが少し難しいということですね。

日本は時期にもよりますが湿度が高い傾向にあるので必要なら除湿剤を使用して調整。冬場など湿度が低くなる時期は加湿器を使用して調整をとる形となります。

基本的に野菜を食べるので、生野菜に粉末のサプリメントや水を振りかけて食べさせてあげましょう。

松菜、チンゲン菜、モロヘイヤ、カブの葉、ダイコンの葉、サラダ菜がおすすめ。ほかには、タンポポ、オオバコ、クズ、ハコベ、ノゲシ、クローバー、ムラサキツメクサ、カラスノエンドウ、ナズナやアロエ、サボテンなどの多肉植物を好んで食べます。

副食にグリーンリーフ、サニーレタス、レタス、ターツァイ、ツルムラサキ、キュウリ、ニンジン、カボチャ、オクラ、菜の花など。

果物はオレンジ、いちご、リンゴ、バナナ、マンゴー、キウイ。ただ糖分が多いので果物はあくまでもおやつに与えてあげます。

気を付けることといえば農薬です。無農薬野菜をリクガメ用に購入してもそこまで高い餌代にならないのでそれがベストですが、一般のスーパーに売られている野菜を餌とするなら農薬用の洗剤を使用しましょう。

寿命

30~50年程度です。大切に飼育すれば人間と同じぐらい生きますので一生のパートナーというつもりで大事に育てましょう。

日光浴

晴れている日は日光浴を行ってあげましょう。自宅に庭があるなら庭を歩かせてみます。直射日光は嫌がったりして日陰に隠れることも多々あります。

マンションであれば窓から入ってくる日差しでも日光浴ができるのでベランダなど落ちるリスクのあるところへ出さなくても日光浴はできるのです。

どうしてもベランダやバルコニーに出したいならプラ舟や衣装ケースに入れて出してあげましょう。10分ぐらい日光浴を行えば十分です。あまり長い時間行うのは逆に体に毒です。

冬眠

もちろん、パンケーキリクガメは自然下では冬眠を行います。ただ、これを人工的に行うとなるとどうでしょうか?もちろん、不可能ではありませんがおすすめはしません。

そのために、保温球やヒーターなど完備しているわけです。

結論をいえば、冬眠は失敗すると死亡リスクが高まるからおすすめしないということです。食べる量が少なかったために死亡したり、冬眠のタイミングがズレてしまったことにより死亡するとか。

色々と難しい要素もありますので冬眠を一切行わないようなやり方で飼育すると比較的楽なのではないかと思います。