クサガメは外来種?ニホンイシガメを守るための駆除について思うこと。

日本では外来種の増加が問題になっています。例えば、昔はお祭りでよく売っていたミドリガメ。成長すると耳の辺りが赤くなる。ミシシッピアカミミガメという亀なのですが、飼育できずに川や池、沼に放流してしまう人がたくさんいたんでしょうね。

僕の実家から数キロ離れた沼やどぶ川にも普通に泳いでいましたからね。野生化した亀は小魚や虫とか普通に食べちゃいますからその影響で既存の生物が減るのは問題なのですよ。

小さい頃はそんなこともあり、亀を飼うなら在来種のクサガメにしなさいと親に言われてクサガメを何匹が飼育したことがありますね。子供のころから日本古来の亀だと教えられていましたのでつい最近まで日本の亀だと思っていました。

地元は新潟なので福島潟っていう大きな潟があるんですがそこにはクサガメがいっぱいいますね。そこで捕まえて飼育したこともあります。でも、実はクサガメって外来種だという説があるんです。今日はそんなお話しをしたいと思います。

クサガメが外来種であるという説

クサガメ外来種の仮説

最近の研究調査によれば、日本にクサガメの化石を探しても見つからないというのです。つまりは、化石の時代にはいなかったということになります。クサガメが日本にいたということを記すのは江戸時代末期~明治初期らしいのです。

そして、分布記録は西日本だけという話です。そこで、有力説になっているのは、江戸時代後期の18世紀に朝鮮半島から輸入されそれが日本に住み着いたという説が強いです。

遺伝子レベルの考察

そして、遺伝子調査でも外来種であるということが、京都大学などの調査でわかっています。

大学院生の鈴木大さん、疋田努教授らは、本州、四国、九州の野生のクサガメ134匹のDNAを分析。103匹は韓国産と同じタイプで、日本の各地域による差がほとんどないことから、最近、移入したものと結論した。
http://www.asahi.com/eco/OSK201008020079.html

ところが、この研究の大きな問題点は、ほとんど日本のクサガメを使用していることです。中国、韓国のクサガメと比較しているけれども、では、それ以外の地域のクサガメはどうなんだ?ということではあるものの、いずれにしろ、遺伝の研究によれば日本のクサガメと中国韓国のクサガメのDNAは一致しているわけなのでもともと日本にいると結論付けるのは難しい話なのかもしれません。

ただ、となると、気になるのは日本にいるすべてのクサガメが外来種なのかどうかということですね。中国や韓国に生息しているということは日本にも元から生息しているということも十分に考えられます。

けれども、化石は存在しない、幕末以前の文献にはクサガメがいない。ことを考えるとやはり1970年代にペット用、商業用として輸入された説が有力であるのは否定はできないでしょう。いずれにしろ日本にいるクサガメすべてが在来種である可能性は非常に低いです。

外来種としてもクサガメを駆除する必要はあるのか?

繁殖力は強烈なのか?

遺伝子レベルの実験や歴史を解いてみると外来種である可能性は非常に高いですが、そもそも外来種だとして駆除する必要性はあるのだろうか?というのが非常に疑問なところです。

確かにミシシッピアカミミガメなど日本固有の生物を減らしてしまう。繁殖力もとてつもなく高い種類であれ駆除の対象となるのはわかります。カムルチーなんかもそうですが外来種ではありますが生態系にさほど影響を与えないのではないか?というのが個人的な考えです。

ニホンイシガメに影響を与える?

問題視されているのがニホンイシガメに悪影響を与えかねない存在なのではないか?ということらしいのです。日本固有のカメといえばニホンイシガメなのですが、クサガメと交配を行って遺伝子浸透に問題がないか?という不安です。

実際、クサガメの駆除を行っている地域はほとんどありません。なぜなら、ニホンイシガメに悪影響を与える。ことについての情報が行き渡っていないからです。そもそも、クサガメが日本古来の生物であると思っている人のほうが多いわけで、これについては深刻に考えるまでしばらく時間がかかるのではないかなと思います。

あとは、実際にクサガメがニホンイシガメにどれほど悪影響を与えているかというところではないでしょうか?それが目でわかるほどにならなければ恐らくは駆除は進まないでしょう。例えばアカミミガメならあれほど被害が大きいので駆除の対象となるのはわかりますが、クサガメはどうなの?というところだと思います。