人に慣れているカナヘビは非常にかわいいですね。餌を与えようと水槽に近寄ると隠れ家からでてきたり、手に餌を乗せて与えると手に乗ってきて食べてくれたりもします。指を出すと噛みついてくるのは痛いけどこれもかわいらしいですよね。
成長した大人のカナヘビを飼育するのは餌付けさえできてしまえば簡単です。難しいといわれるのは餌を食べずになれずにそのまま死んでしまうというケース。それさえなければそんなに難しいものではないです。
では、卵から孵った赤ちゃんを飼育する場合はどうか?
そこで、今回はカナヘビの赤ちゃんをどのように飼育すればよいのか?ポイントなどを解説していきたいと思います。それでは行きましょう!
カナヘビの赤ちゃんを飼育するポイントについて。
飼育ケージ
飼育環境については、カナヘビの成体と同じでも良いのですが、成体の水槽は大きいので少し小さめにしておくのも良いです。例えば成体を60㎝水槽で飼育しているなら30㎝水槽に入れるとか、カブトムシ用のプラケースなどでも良いです。
床材
床材は腐葉土とミズゴケを置いて湿らせて置きます。気持ち的にはキッチンペーパーで飼育したいのもあるのですが、ニホンカナヘビは地中に潜る性質があるのでやはり腐葉土は重要です。
他に隠れることができるシェルターや流木などを置いておきます。糞尿を分解するために植物を植えておくのも効果的です。
水飲み場
成体と同じく水飲み場を準備します。大きいとおぼれる可能性がありますので、小さな水飲み場を用意しましょう。
保温環境
基本的に冬眠はさせないほうが良いです。たとえば、腐葉土にワラジムシなどが入っている場合…カナヘビの餌になるのですが冬眠中にワラジムシに食べられてしまったという事例もあります。
冬眠している間に虫食いに遭うというリスクもありますし、十分に栄養を与えられていないと冬眠が失敗してしまうなんてことも有り得ます。
パネルヒーター、保温球、暖突などを使用して23~28℃ぐらいをキープしておきましょう。
湿度
湿度は50~60%にキープします。梅雨の時期はそこまで心配しなくても良いと思いますが、冬などはかなり乾燥するので毎日霧吹きをかけてあげるなどして湿度計を確認し管理を徹底します。
餌
餌付けが一番大変かもしれませんね。成体と同じくなかなか餌を食べないです。それに、赤ちゃんなのでどうしても小さい餌でないと食べられないのです。
オススメは生餌のアカムシの小さいサイズです。これにサプリメントを添加して与えると良いでしょう。慣れてくるとこの食いついてくる姿がまたかわいいですよね。
ポイントは動く餌です。やっぱり動かない餌だと食いつきが悪いのでこれは重要です。人工飼料などの食べ物は動かないのでなかなか食いついてこないですね。
終わりに

捕獲した段階で赤ちゃんだったというのであれば仕方ないと思いますし、ベビーを購入したのであればそれはそれでよいと思います。餌付けがうまくかいかないかも運の要素もありますからね。
ただ、すでに成体を飼育していて卵を産んでそれを孵らせた場合。多くのカナヘビの赤ちゃんを面倒見切ることができるのか?というのを一度考えていただきたいです。
すべて面倒を見れないなら見れる数だけ飼育します。野生のカナヘビなら卵から孵らせて逃がすのであればそんなに問題はないです。それに、場所によっては数も減らしている在来種なので生息数を増やすという意味でも幼体を自然に逃がすのは良いことです。